知ってますか?
2階+ロフトと3階建ての違いって何?

2017.2.4

暮らしの話

普段はあまり使わない家財道具を収納する場所として重宝するロフト。生活用品を1箇所に収納できるこのスペースはとても役立ちます。

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しかし、ここで一つの疑問が。

2階+ロフトの建物は3階建ての建物と何が違うのでしょうか。あえて「3階建て」と呼ばないのは、何か理由があるのでしょうか。

多目的スペースとして用途が広がるロフト

普段はあまり使わない家財道具を収納する場所として重宝するロフト。居室に生活感を出したくない、あまり物を置きたくないと考える人にとって、室内にあふれ返る生活用品を1箇所に収納できるこのスペースはとても役立ちます。

インテリア雑誌などを見ると、収納場所以外にも、タタミなどを置いて一部を多目的に使用しているケースもあるようです。背の低い机を置き、ミニ書斎のように仕立てていたり、子どもの遊び場として使っている家も見られます。

たしかに、ロフトは幼い頃に遊んだ“秘密基地”的な雰囲気を感じさせ、少し閉ざされた感覚が(夏の暑さ対策さえきちんと施されていれば…)案外落ち着く空間となるのかもしれません。

また以前は、可動式のはしごを必要なときにかけて登っていた印象ですが、最近ではロフトへの固定階段がある家も見られるようになりました。この点も、ロフトを単に収納スペースではなく、多目的に活用しやすくなった一因かもしれません。

しかし、ここで一つの疑問が。2階+ロフトの建物は3階建ての建物と何が違うのでしょうか。新築住宅のチラシを見ると、ロフトを含め3層の平面図が描かれているにもかかわらず、3階建ではなく、2階+ロフトと表記されているものが多いように感じます。

あえて「3階建て」と呼ばないのは、何か理由があるのでしょうか。

ロフトがロフトとみなされる規定

ロフト(小屋裏収納)が「階」ではなく、収納スペースとしてみなされるためには、建築基準法でさまざまな規定が定められています。

規定には、次のようなものがあります。

1 部屋の高さが1.4m以下であること

2 設置する階(真下にある階)の床面積の2分の1以下であること

つまりロフトは居室ではなく、あくまで収納スペースであるため、大人が立って活動することができない高さ・広さに規定されているというわけです。このほか、収納する物を出し入れする方向についても、こまかな規定があります。

各都道府県でも、若干の違いがあります。例えばロフトへの動線として固定階段が認められている地域もあれば、可動式のはしごでなければならない地域もあります。ただ基本的には、ロフトを認める条件は建築関連法令で決められ、この基準を守らないと小屋裏収納ではなく「階」として判断されるのです

中には違法建築になるロフトも…

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ではあえて3階建てではなく、2階+ロフトにする意味はなんでしょうか。

大きな理由の一つは、3階建ての家を建築するには、建築基準法や都市計画法といった建築に関する法律により、さまざまな規制がかかるからです。

例えば、3階建てが建てられる地域の問題。日本の国土はそのほとんどに「用途地域」が定められています。建物を建てるときには用途地域ごとに定められた建ぺい率や容積率、高さの制限があり、その範囲内でしか建築を行うことができません。

特に3階建てに対して規制が厳しいのは「第一種低層住居専用地域」と「第二種低層住居専用地域」。これらはその名称の通り、低層住宅専用の地域ですので、3階建てをはじめ中高層の建物に対する規制が厳しいのです。建築許可申請をしても、3階建てであることで通らない地域もあります。

また3階建ての建築では、2階建てよりも災害などに対する強度や安全性を確保する必要があるため、建築確認申請書にはそれを満たしていることを証明する詳しい構造計算書を添付することが義務付けられています。その手間やコストを省きたい作り手側の事情も関係していると思われます。

ここで注意しなければならないのは、「2階+ロフトで確認申請をしておいて、許可が下りたら天井を高くし、居室として使えるようにしましょう」と勧めてくる注文住宅建築やリノベーションの業者がいることです。

このようにして建てられた建物は明らかに違法建築であり、また無理に3階建て仕様にした場合には強度の面で問題が出ることも考えられます。つまり絶対に乗ってはいけない話なのです。

空間の有効活用になるロフト。ただそこはあくまでも収納スペースであり、法令の規定を守ったうえで設計や活用を考えたいものです。

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