2017.3.11 建物の話

再注目される瓦屋根の特徴と、最新事情!

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日本の伝統的な瓦屋根の住宅が急激に減り、洋風のオシャレな住宅が増えている昨今。

そのほとんどの新築住宅では「ストレート屋根」が採用されています。ストレートは、瓦と比べて安価で軽量な屋根材、またカラーも豊富でデザイン性に優れています。さらに軽量であるために、建物の構造設計に比較的自由がきき、オシャレなデザインの住宅を建設しやすいメリットがあります。

しかし耐久性、防水性、遮音性では瓦に劣り、風や地震の影響を受けやすく、わずか10年程度で塗装や棟板金の交換などのメンテナンスが必要とされるデメリットがあります。

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そして数年置きに起こる未曾有の自然災害を受けて、改めて耐久性の強い瓦屋根の存在が注目され始めてきています。そこで今回は、瓦屋根のメリット、デメリット、また最新事情をご紹介します。

瓦屋根って本当に危険なの?

まず、瓦屋根が減った理由としては、日本の西洋化があげられます。

また高価であることと、重量があり地震に弱いとされてきたことです。確かに戦前からある古い住宅(当然のことながらそのほとんどが瓦屋根)は、現行の建築基準法で定められた耐震基準を満たしていない構造であり、なおかつ基礎、壁、接合部が老朽化した上に、重い瓦屋根ということで、地震への脆弱性が指摘されてきました。

しかし現在は、昭和56年に改正された新耐震基準や、阪神・淡路大震災を受け、平成12年に一層強化された耐震性能によって、瓦屋根に適した構造で建てられるようになっています。そのため瓦屋根に対する地震の脆弱性は風評と言えるでしょう。

また1999年に全日本瓦工事業連盟が定めた「ガイドライン工法」によって瓦を強固に接続するようになりました。そのため耐震、耐風性が飛躍的にたかまっています。

瓦屋根の最新事情

瓦屋根は、一般的に使用されている他の屋根材と比べ高価ではありますが、50年から100年程度の耐久性が認められています。しかも瓦自体にはメンテナンスが不要で、保湿性や防錆性に優れ、日本の固有の気候風土に適しています。初期コストはかかりますが、100年もつ屋根というのは最大の魅力ではないでしょうか。

しかも現在では、従来の瓦を1割ほど軽量化した「軽量防災瓦」が注目されています。瓦同士がかみ合う構造により、台風や突風での浮き上がりや、地震によるズレ、雨漏りなどを防ぐ性能が高まっています。

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いかがでしたか? 瓦は高価ではありますが、メンテナンスや葺き替え、廃棄まで考えるとトータルコストでは安くなる可能性が大きいです。また今の耐震基準を満たした構造であれば、瓦の重量を気にすることもありません。瓦屋根の家が立ち並ぶ景色が見られるのも素敵ですね。

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