COLUMNコラム

世界の住宅シリーズ「スペイン」編

2016.10.28

建物の話

スペイン人はとても家族を大切にする国民です。働く人のライフスタイルを例にとると、朝早くから出勤し、お昼ごろに家に戻り家族と一緒に昼食をとり、シエスタ(お昼寝)をした後に午後の仕事のため再び職場へと向かいます。そして夕方に仕事が終わると家族と一緒に夕食をとり、子どもと遊んだり、テレビでサッカー観戦を楽しみながら時間を過ごします。

現在は、都心部を中心にライフスタイルの多様化が進み、すべての人がこのように暮らしてはいませんが「家族との時間を大切にする」というスタンスは変わらないといえるでしょう。

1.スペインの住宅の特徴「パティオ」

そんな彼らが住む家をスペイン語では「CASA(カサ)」と言います。日本の巷でも、この言葉が使われることが多くなってきました。このスペインの家で特徴的なスペースが「パティオ(中庭)」です。パティオはスペイン人にとって大切な場所です。スペインは北ヨーロッパとは少し異なり、イスラムの支配地だった歴史的背景から、アラブ文化の名残であるパティオが多く見られます。天気が良い日には家族で食事を楽しむ場に、週末には地元の仲間を呼んでパーティーをする場所など、パティオはスペイン人にとって重要なスペースとなっています。

スペインで暮らしている日本人に話しを聞くとほぼ毎週末、友達の家に招かれパティオでランチやディナーを楽しむそうです。陽気な彼らと和気藹々と過ごすのは楽しいですが、少し肌寒い季節でも、屋内よりパティオに行きたがるので「彼らは根っから“庭好き”だな」と感じたそうです。

このパティオ、戸建てのみの特権ではありません。日本で言うアパートやマンションのような集合住宅でもついている場合があるからです。外観は普通の集合住宅でも、大きな扉を通るとそこには大きなパティオが広がっています。「裏庭」という意味もあるのは、表から見えない仕様からきているのかもしれません。

2.パティオを取り入れた日本の住宅

最近では日本の一般住宅でも、このパティオを取り入れた住宅がインターネットなどで紹介されています。エントランス先に広がるオープンな庭よりも、住宅の内側に造られるパティオは、よりプライベート感が強いという特徴があります。また、床も石畳やタイルを使用しているので、メンテナンスも芝生に比べ簡単に行えるというメリットがあります。

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3.最後に

「お昼はみんなで食事をとって、その後はシエスタ」というライフスタイルは、日本ではなかなか難しいかもしれませんが、リビングの他にパティオが家族の集うスペースとしてあれば、スペイン人のように開放感ある空間で、家族との時間を味わえることでしょう。

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