家がまるごとドッグラン!
愛犬も人も喜ぶスロープの家って!?

2016.10.28

建物の話

あなたのお宅にペットはいるでしょうか──。

疲れて帰って来てドアを開けると、そこには帰宅を待ってくれていた愛くるしい目の“わが子”が。内閣府の調査によると5・6人に1人が犬を飼っているとの報告もあるほど、今やペットは家族同然になっています。

1.ペット共棲住宅の第一人者 建築家・前田敦氏

そのペットとの暮らしを研究し、お互いにとって快適で健康的な住空間を実現するべきだと提唱するのは、建築家・前田敦氏(前田敦計画工房)です。ペット共棲住宅の第一人者としても知られています。自身も動物愛好家であり、人はもとよりペットの生活をも尊重する優しい家作りに定評があり、彼の代表的な作品となるのが「スロープの家」です。

2.ペットと人に優しい「スロープの家」

「スロープの家」を俯瞰してみると、中庭を中心に「ロ」の字形状をしており、まるで四角いドーナツといったところです。実はこの住宅のこの形状には大きな“仕掛け”があります。それは一切階段がないところです。つまり、このロの字形状の家をぐるぐる周回することで、グランドレベルを0.5階ずつ上げるような設計なのです。

これにより階段を設置することなく、1階、1.5階、2階、2.5階と4つのフロアが完成したといいます。

このアイデアに対し前田氏は「住宅とは、当たり前ですが人が快適に生活ために設計されています。しかし人にとっての快適が、ペットたちにとってはケガや寿命に影響を及ぼしかねないこともあります。

例えば階段。人が上り下りするのに適したものからやや急なものまでありますが、従順なワンちゃんは飼い主さんの姿を追ってついてくることと思います。しかしダックスフントのような体型ではお腹を打ってしまうほか、ヘルニアの危険もあります。

「住宅がペットにとってマッチしていない場合は非常に多いんです。」と前田氏は警笛をならしています。そのペットにとっての不都合を改善し、また人にとっても優しい設計としたのが、階段をなくしたスロープ設計なのです。

これによりワンちゃんは家の中を走り放題。しかも爪で滑ってしまい股関節を脱臼しないようにと、フローリングではなくカーペット敷きになっています。

3.“ペット目線”の住宅

前田氏が作るペット共棲住宅のすごさは、そんな目に見えるところばかりではありません。「人目につかない位置に設置するトイレ」「トイレには脱臭機能付き」「人とペットの“視線が合う”お見送りスペース」などなど、まぁ至れり尽くせりです。

しかしそれは、人にとっても快適な設計でもあります。当然家の大きさなどによってできること、できないことはあるとは思いますが、わが子同然のペットを愛するなら、少しでも“ペット目線”の住宅を建築家と一緒に考えることも大切なのかもしれません。

前田敦計画工房
http://www.mac-atelier.com/

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